世界最大級トドの化石発見 千葉の博物館、絶滅種か 

公開された、世界最大級となるトドの仲間のあごの化石=7日午後、千葉市の千葉県立中央博物館

 千葉県立中央博物館(千葉市)は7日、世界最大級となるトドの仲間のあごの化石が、同県市原市の約90万年前の地層から見つかったと発表した。現在生息しているトドの約1・5倍の大きさで、絶滅種とみられる。8~24日に同館で一般公開する。

 同館によると、化石は右下顎の先端部分で縦10センチ、横13センチ、厚さ6センチ。重さは710グラムで、犬歯の歯根や5本のきょう歯の歯槽が残されていた。体長約5メートル、体重約3トンの雄と推定される。

 研究員が5月、市原市朝生原の梅ケ瀬渓谷で発見。国立科学博物館地学研究部に確認を依頼し、骨の特徴などでトドの仲間と判明した。


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