原発事故で温室効果ガス増加 11年度3・9%と環境省 

記者の質問に答える長浜環境相=5日、ドーハ(共同)

 環境省が5日発表した2011年度の国内の温室効果ガス排出量(速報値)は二酸化炭素(CO2)換算で10年度に比べ3・9%増の13億700万トンだった。京都議定書で削減が義務付けられた08年度以降で最も多かった。東京電力福島第1原発事故で、原発が一部を除いて止まり、火力発電が増えたことが主な理由。

 議定書の基準年である1990年度比では3・6%増。日本は08~12年度の第1約束期間に平均で90年度比6%削減することを約束している。長浜博行環境相はこれまでの実績から京都議定書の目標の達成は可能との見方を示した。

 ただ12年度は、さらに排出量が増える恐れもある。


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