火星に“生命の証拠”お預け 地球から運んだ炭素検出 

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は3日、無人探査車「キュリオシティー」による火星の土の分析で、炭素を含むメタンの化合物が検出されたが、生命が存在した証拠とは考えられないと発表した。期待されていた大発見は、しばらくお預けの形だ。

 炭素を含む有機物が火星で見つかれば生命の痕跡とも考えられるが、NASAは探査車と一緒に地球から運ばれたわずかな炭素が、分析装置の熱で反応してメタンになった可能性があると結論付けた。

 一時はネットなどで「NASAが大発見を発表する」との臆測を呼んでいた。チームの研究者は「今後も探査を続ける」と話している。


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