アカウミガメの産卵・上陸が最多 絶滅危惧種に指定 

鹿児島県・奄美大島沖で観察されたアカウミガメ=6月(日本ウミガメ協議会提供)

 絶滅の恐れがあるアカウミガメの全国での産卵・上陸回数が2012年、過去最多となったことが1日、日本ウミガメ協議会(大阪府枚方市)のまとめで分かった。鹿児島県で同日開催された「日本ウミガメ会議」で発表した。

 アカウミガメは環境省と国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。日本は北太平洋で唯一の産卵地になっている。

 宮城から沖縄まで29県の砂浜573カ所を個人や団体の有志が調査した結果、産卵は1万4632回、上陸は2万6139回で、いずれも1993年の調査開始以降、最多だった。


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