2012年11月30日 19:33 | 無料公開
探査機メッセンジャーが観測した水星の北極。着色された部分は、永久に日の当たらない場所(NASA提供)
太陽に最も近い惑星の水星で、日の当たらないクレーターの奥に大量の氷が存在していることを突き止めたと、米航空宇宙局(NASA)の研究チームが30日、米科学誌サイエンスに発表した。
水星を周回する探査機メッセンジャーの観測データを分析した。水星の氷は、20年近く前から地球上の電波望遠鏡による観測で存在の可能性が指摘されていたが、確証が得られたのは初めてとしている。
NASAによると、水星の赤道付近の温度は日中400度以上になる一方、自転軸が傾いていないために北極や南極のクレーターには永久に日陰の部分があり、氷が存在できる。