安全確保を東電社長に指示 原発トラブルで規制委 

原子力規制庁を訪れ、池田克彦長官(右端)に説明する東京電力の広瀬直己社長(左端)=29日夕、東京都港区

 原子力規制委員会(田中俊一委員長)は29日、東京電力福島第1原発事故前から東電の原発でトラブルが相次いでいることについて、東電の広瀬直己社長に対し、安全確保には経営陣が深く関与するよう指示した。

 規制委事務局の原子力規制庁の池田克彦長官が同日夕、規制庁で広瀬社長に「現場で起きた問題点は経営層に確実に情報が上がることが重要。経営陣も参画した意思決定が必要だ」と指摘。2002年に発覚した東電のトラブル隠し以降の対応状況などを聴取した。

 広瀬社長は「原子力の安全は最重要の経営課題と認識し、積極的に取り組む」と述べた上で約30分にわたり説明。


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