ガザ南部で発砲、停戦後初の死者 衝突再燃懸念 

23日、ガザ地区南部で、イスラエルとの境界の鉄条網の向こう側にいるイスラエル兵に向かって気勢を上げるパレスチナ人ら(ロイター=共同)

 【ハンユニス共同】パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス東方のイスラエルとの境界近くで23日午前、イスラエル兵が発砲し、ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスによると、住民1人が死亡、農民ら25人が負傷した。21日の停戦合意後、武力行使で死者が出たのは初めて。イスラエルとハマスの衝突再燃が懸念される。

 イスラエル放送によると、同国軍は23日、ガザ周辺に配置した地上部隊の撤収を段階的に開始したが、大部分は維持している。

 ハマスによると、農民らが境界近くにある畑に行くと、監視ポストにいたイスラエル兵が発砲した。軍は、境界への接近は停戦合意違反だとしている。


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