東北電、気象データに誤りと発表 原発事故時の拡散予測 

気象データの誤りについて説明する東北電力原子力部の担当者=22日午後、仙台市

 原子力規制委員会が公表した東通原発(青森県)と女川原発(宮城県)の事故時の放射性物質拡散予測で、東北電力は22日、提出した気象データの一部に誤りがあったと発表した。

 東北電は予測を作製した原子力安全基盤機構(JNES)や青森、宮城両県、原発の周辺自治体に報告。原子力部の金沢定男部長が仙台市内で記者会見し「地域の皆さまに大変ご心配をかけ申し訳ない」と陳謝した。

 東北電によると、東通、女川両原発でそれぞれ8760あるデータのうち、東通で69カ所、女川で108カ所が間違っていた。拡散範囲が大きく変動するような数値は含まれていないといい、原子力規制庁は「予測に大きな影響はない」とみている。


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