宮崎県、親ウナギを初の禁漁 稚魚激減で 

宮崎市で養殖され、出荷を待つウナギ=14日

 宮崎県は毎年10~12月の3カ月間、県内で体長25センチを超える親ウナギの捕獲を禁止することを決めた。産卵期の親ウナギを守り、漁獲量が激減している稚魚(シラスウナギ)を増やす狙いだ。水産庁によると、都道府県が親ウナギの捕獲を禁止するのは全国で初めて。

 現在実施中の意見募集手続きを経て、12月中に禁止に踏み切る。違反者には漁業法に基づき1年以下の懲役か50万円以下の罰金を科す。県水産政策課は「ウナギ産地として責任ある行動を取る」としている。

 宮崎県はシラスの漁獲も養殖ウナギの出荷も全国有数で、合わせて「80億円産業」と言われる一大産業になっている。


  • LINEで送る