「優しい雄」はもてる? 宇都宮でカラスシンポ 

 市民を対象とする「カラスシンポジウム」が17日、宇都宮市で開かれ、群れの中で上位の雄が下位の雄に羽繕いをすることで、近くにいる雌に自分の「優しさ」をアピールしている可能性があることなど興味深い生態が紹介された。

 カラスの生態を研究している宇都宮大農学部の杉田昭栄教授らが企画し、約100人が参加。杉田氏は「対策に困っている農家の方々などに、いろいろな角度から知ってほしい」と呼び掛けた。

 慶応大社会学研究科の伊沢栄一特任准教授(動物心理学)らの講演では、鳴き声で仲間を認識したり、他のカラスの行動を見て餌の取り方を学んだりする能力があることが報告された。


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