供述調書漏えいで医業停止1年 奈良の医師宅放火殺人 

 厚生労働省は14日、奈良県の医師宅放火殺人事件に絡み、医師の長男の供述調書などをフリージャーナリストに漏らしたとして秘密漏示罪に問われ、有罪が確定した崎浜盛三医師(54)=京都市左京区=について、医業停止1年とする行政処分を決めた。28日に発効する。

 崎浜医師は2006年、奈良県の医師宅が放火され妻ら3人が死亡した事件で逮捕された長男の精神鑑定を担当。フリージャーナリストに長男らの供述調書を見せるなどして秘密を漏らしたとして懲役4月、執行猶予3年の判決が確定した。

 供述調書内容の本を出版した講談社は「あまりに重い処分で到底容認できない」とコメントした。


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