降雪予報知りながら登山決行 「行く気満々」救助の渡辺さん 

中国河北省張家口市懐来県中心部の病院に搬送され、ベッドに横たわる渡辺美世施さん=6日(共同)

 【張家口共同】中国河北省張家口市の万里の長城付近で日本人ツアー客3人が死亡した遭難事故で、救助された富山県の渡辺美世施さん(59)は6日、降雪予報は「(出発する前に)ガイドや添乗員から聞いて知っていた」と説明し、出発の決定については「みんな行く気満々だった」と語った。現地の病院で日本報道陣の取材に応じた。

 渡辺さんはときおり眉間にしわを寄せ、唇をかみしめながら当時を振り返った。降雪予報を聞いた後も登山中止の声はなく、計画通り登山を開始。途中で大雪が降り始め、前に進めなくなり「これが遭難なのか」と感じたという。


  • LINEで送る