伊方3号にベント設置へ 四国電、15年度末めど 

 四国電力は5日、松山市内で記者会見し、伊方原発(愛媛県伊方町)3号機に、原子炉格納容器内の圧力が高まった際に、損傷を避けるため蒸気を外部に逃がす「ベント設備」を設置すると発表した。2015年度末までに完成させる予定。1、2号機にも設置するとしているが時期は未定。

 伊方原発の全3基はいずれも加圧水型原子炉。沸騰水型原子炉に比べ格納容器が大きく、圧力が高まっても損傷する可能性が低いため、四国電はこれまでベント設備は必要ないとしてきた。

 今回は「万が一のため」として設置を決めた。ベント設備には放射性物質の放出を低減させるためフィルターを付ける。


  • LINEで送る