細胞加工の外部委託可能に 再生医療実用化で提言 

 経済産業省の「再生医療の実用化・産業化に関する研究会」(座長・岡野光夫東京女子医大教授)は5日、大学病院や診療所などでの細胞を使った臨床研究や治療の際、現在は病院内で行っている細胞の培養や加工を外部の業者に委託できるようにすべきだとの提言を発表した。

 現状では、各病院は患者から細胞や組織を採取したり、細胞を患者に移植したりするほか、培養なども自前で行っている。このため、清潔さを保つのに多額の維持費がかかる専用施設や人材を抱える必要があるが、外部委託でコスト低減や効率化を図る。

 外部委託には細胞の遺伝子操作や増殖、品質試験なども含まれる。


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