水質と生物多様性の調和を 中環審の瀬戸内海部会が答申 

 瀬戸内海の環境保全策を議論する中央環境審議会の部会は30日、プランクトンの餌となる栄養塩の濃度を高め、魚の増加などの影響を検証するよう求める答申を長浜博行環境相に提出した。栄養塩は水質汚濁の原因とされ、減らすことが優先されてきたが、生物多様性との調和を図るため一定程度、容認する考えを示した。

 答申は、2000年に策定した「瀬戸内海環境保全基本計画」の改定に向けた一歩。環境省は、さらに具体的な施策の検討を進め、来年度中に新計画をまとめる方針。関係13府県は新計画に沿って、地域ごとの管理計画を立てることになる。


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