宮城・南三陸に新種の古代生物 北大助教ら化石発見 

宮城県南三陸町の海岸で見つかった古代生物「ベレムナイト」の化石(伊庭靖弘・北海道大助教提供)

 宮城県南三陸町の海岸でイカに似た古代生物「ベレムナイト」の新種の化石が見つかり、中国で出土した化石と生息年代がほぼ同じで、同一グループを形成していたことが分かった。北海道大の伊庭靖弘助教(古生物学)ら日本とドイツの研究チームが発見・分析したもので、米地質学会誌10月号に発表した。「ベレムナイトは欧州が起源」とする通説の再検証が必要となりそうだ。

 2010年からの調査で、南三陸町の約2億年前の地層から中型(さやの部分の太さ1・5センチ)の新種と、超大型(同3・3センチ)が出土した。


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