光合成する?ラン雑種が開花 人工交配で 

光合成をするスルガランと、光合成をしないマヤランを交配させて得た種から開花した花=26日午前、国立科学博物館筑波実験植物園

 光合成をするスルガランと光合成をしないマヤランを人工的に交配させて種を培養し、花を咲かせることに成功したと、国立科学博物館筑波実験植物園(茨城県つくば市)が26日、発表した。

 同園の遊川知久研究員によると、光合成をする植物としない植物の雑種が開花したのは世界初という。

 2006年8月に交配させ、約1年後に種を採取して無菌培養した。咲いたのは約50株中3株で、高さは約15センチ。花の直径は3~4センチで、黄緑色に赤紫色の模様が入っている。葉はないように見えるが、遊川研究員は「株によっては葉を持っているものもあり、光合成もたぶんしている」と話している。


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