正倉院展の宝物を公開 奈良博物館で27日から 

第64回正倉院展で18年ぶりに展示される「瑠璃坏」=26日午前、奈良市の奈良国立博物館

 奈良国立博物館(奈良市)は26日、第64回正倉院展が27日から同館で始まるのを前に、展示する宝物を報道関係者に公開した。正倉院展は来月12日までの17日間で無休。

 今年は北倉に納められた聖武天皇ゆかりの宝物が多いのが特徴。ヤコウガイを使った装飾が美しい「螺鈿紫檀琵琶」や、赤く染めた象牙に麒麟や花をくわえた鳥などを彫った付属のばち「紅牙撥鏤撥」のほか、三日月が輝くすごろく盤「木画紫檀双六局」とサイコロなど、華麗な宮廷生活を想わせる宝物が並ぶ。

 また18年ぶりの展示となる「瑠璃坏」やガラスの腰飾りなど、国際色豊かな古代ガラスを楽しむことができる。


  • LINEで送る