シリア、停戦控え戦闘続く 政府軍と反体制派 

25日、シリア北部イドリブで、政府側勢力からの攻撃を避けるため走る反体制派武装組織のメンバー(ロイター=共同)

 【カイロ共同】イスラム教の祝祭「犠牲祭」期間中の一時停戦をアサド政権が受諾したシリアでは、25日夜も北部アレッポや中部ホムスなどで政府軍と反体制派の戦闘が続いた。26日朝(日本時間同日昼)の停戦発効を前に、政権側が反体制派の弱体化を図っているとみられる。

 一方、首都ダマスカス近郊の戦闘は沈静化した。反体制派武装組織「自由シリア軍」は停戦に応じるとしながらも、政権側の停戦履行を懐疑的に見ており、政権側の動きを慎重に見極める構えだ。

 一時停戦は国連とアラブ連盟合同のシリア特別代表ブラヒミ氏が提案し、シリア軍が26日朝から29日までの軍事作戦停止を表明。


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