2012年10月26日 03:00 | 無料公開
【ワシントン共同】初期の人類で「ルーシー」の愛称がある化石でも知られるアファール猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス)は、二足歩行に加えて木登りもして暮らしていたとする研究結果を、米ミッドウエスタン大などのチームが26日付の米科学誌サイエンスに発表した。 現生人類に近い特徴を持つアファール猿人が、二足歩行にどの程度特化していたかは議論の的だった。チームは330万年前の化石の肩甲骨を詳しく調べ、サルの仲間と同様に木登りに向いた体の構造をしているのを確かめた。 チームは「二足歩行だけでなく、かなりの時間を樹上で暮らしていたとみられる」としている。