安全な心筋、効率良く作製 iPS細胞から京大  

 新たに開発した化合物を使い、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から安全性に優れた心筋細胞を効率良く作ることに京都大の中辻憲夫教授らのチームが成功し、25日付の米科学誌セル・リポーツ電子版に発表した。

 心筋細胞は、さまざまな組織や臓器の細胞になる能力があるiPS細胞から既に作られているが、今回は世界初の作製法。iPS細胞から最大98%の高い割合で、成人の心筋細胞に近いものが低コストでできる利点がある。チームは「これまでの課題を克服できる。実用化を大きく前進させ、世界で活用される技術」としている。


  • LINEで送る