染色体移しミトコンドリア予防 遺伝性難病、米の日本人発表 

 【サンフランシスコ共同】全身の臓器の働きが損なわれる遺伝性の難病ミトコンドリア病の女性の卵子から染色体を抜き出し、他人から提供された卵子に移し替え、子どもに病気が伝わるのを防ぐ方法を開発したと、米オレゴン健康科学大の立花真仁研究員らが25日付英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 卵子の細胞質に含まれる異常なミトコンドリアを正常なものと“交換”する狙い。実際に使うには技術・倫理面の課題があるが、立花さんは「子どもに病気が伝わるのを恐れて出産に踏み切れない女性の助けとなる可能性がある」と話している。


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