中国、新原発の承認手続き再開へ 建設ペースは減速か 

 【北京共同】中国政府は24日、温家宝首相が主宰する国務院(政府)常務会議を開き、「原子力発電安全計画」と「原子力発電中長期発展計画」を承認した。これを受け、中国は昨年の東京電力福島第1原発事故後、凍結した新規の原発建設計画の承認手続きを再開する見込み。

 常務会議は「安全は原発の生命線だ」と強調し、15年までは沿海部で少数の原発だけを建設し、内陸部には建設しない方針を決めた。内陸の原発に安全性の懸念があると判断したためとみられる。

 会議は「原発は合理的なテンポで建設する」としており、急拡大路線への批判を受け、中国の原発建設のペースが減速する可能性がある。


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