富士山は異常なし 「噴火前兆は直前」 

 火山噴火予知連絡会(会長、藤井敏嗣東大名誉教授)は24日、富士山(静岡、山梨県)について「地殻変動などに異常はなく、噴火の兆候は認められない」との見解をまとめた。

 ただ藤井会長は記者会見で「富士山のような玄武岩質の火山で噴火の前兆が現れるのはほんの少し前。数日か数時間前かもしれない。今が大丈夫だからといって何年も大丈夫ということはない」と警告した。

 見解によると、2月に山頂の北西約6キロの3合目でかすかな湯気が確認されたが、その後の4、5、7月の現地調査では認められず、硫黄臭や高温の領域もなかった。


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