岩手、健診時の血液で不明者特定 県警、新たに5人 

 岩手県警は24日、東日本大震災の身元不明遺体で、生前に受けた健康診断の際に採取した血液が手掛かりとなり、新たに5人の身元が判明した、と発表した。県警はこうした検体が身元特定につながる有効なデータとして活用を進める方針。

 現在、岩手県予防医学協会(盛岡市)と岩手県対ガン協会(盛岡市)の県の2医療機関が協力。県警は今後、民間の医療機関にも協力を要請することを検討する。

 実際の特定作業は、まず県警が、行方不明者の家族から得た健康診断の履歴情報などから名簿を作成し、医療機関に提示。医療機関側では名簿をもとに、保管している検体と照合し、該当するものを県警に提出。


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