福島のコメ初の基準値超え 110ベクレル、出荷自粛を要請 

放射性物質の検査で、ベルトコンベヤー式の機器を通されるコメ袋=9月12日、福島県会津坂下町

 福島県は24日、コメの全袋検査で、須賀川市の農家が出荷した1袋から、食品の新基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える110ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。

 新基準値になってから、福島のコメが100ベクレルを超えたのは初めて。検査段階のため、流通はしていない。県はこの農家がある地域に出荷自粛を要請する。

 県によると、全袋検査は玄米の段階で行い、基準値以下であることを確認してから市場に流通させている。この農家は320袋が検査を受けたが、ほかに100ベクレルを超えたものはないという。


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