上訴権放棄し無罪確定へ 東電事件再審で検察側 

 1997年に起きた東京電力女性社員殺害事件で無期懲役となったネパール人ゴビンダ・プラサド・マイナリさん(46)の再審で、東京高検が東京高裁の判決後に上訴権を放棄し、無罪を確定させる方針を固めたことが23日、関係者への取材で分かった。

 無罪の一審東京地裁判決を不服として控訴した検察側も再審では無罪主張に転じ、「控訴棄却」の判決になることは確実。被告の立場をいたずらに長引かせるべきではないと判断したもようだ。

 検察側は再審開始決定後に実施したDNA型鑑定の結果から「第三者が犯人の可能性を否定できない」との意見書を既に高裁に提出している。


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