効率良いアンモニア合成方法開発 消費エネルギー10分の1 

 従来に比べ効率がよく、消費するエネルギーが10分の1で済むアンモニアの合成方法を開発したと、東京工業大の細野秀雄教授らが22日付の英科学誌電子版に発表した。化学反応を促す触媒として、細野教授らが開発した超電導物質を利用した。

 研究チームの原亨和教授は「触媒の性能をさらに向上させ、5~10年で実用化したい」と話している。

 アンモニアは窒素と水素を反応させて合成するが、窒素分子の強い結合を外す方法が課題。チームは、細野教授らが開発した超電導物質「C12A7」に、現在アンモニア合成に使われているルテニウムの微粒子を組み合わせた。


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