太陽の黒点、磁場と関連 観測データから解明 

 太陽の北半球で黒点が最も増えた時期に、北極で磁石のS極とN極がひっくり返るような磁場の反転が起きることを、名古屋大の上出洋介名誉教授(太陽地球環境物理学)らの研究チームが、太陽の観測データから明らかにした。同じことが南半球と南極でも起きるという。

 現在の周期では、太陽の北極の磁場反転が始まり、南極では変化の兆しがない。過去に地球が寒冷化した時期の太陽の状況と似てきたとの指摘があるが、上出名誉教授は「寒冷期になるかは、まだ分からない。今後も観測が必要」と話している。

 黒点は、太陽面に現れる黒い斑点で周囲より温度が低い。


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