プールからの燃料取り出し難航も 福島原発3号機 

東京電力福島第1原発3号機の使用済み燃料プール内で見つかった燃料交換機のモーター=11日(東京電力提供)

 東京電力福島第1原発3号機の使用済み燃料プールからの燃料取り出しが難航する可能性が出ている。原子炉建屋の爆発によりプール内に落下した燃料交換機を引き上げるめどは立っていない。東電はプールの水質分析から「燃料の大規模な破損はない」としているが、落下の衝撃で破損していた場合、燃料の取り出しはさらに難しくなる。

 3号機は昨年3月14日、水素爆発で建屋が大破し、燃料プールがある上部はコンクリート片や鉄骨など、がれきで埋め尽くされた。プールには566体の燃料集合体が入ったままだ。

 今年9月、遠隔操作の重機を使ってがれき撤去作業中に重さ約470キロの鉄骨がプールに落下した。


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