「1秒」の世界標準時計の候補に 産総研の光格子時計 

産業技術総合研究所が開発したイッテルビウム光格子時計の超高真空装置(同研究所提供)

 時間の基本単位である1秒の長さを決める世界標準時計の候補に、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が開発した「イッテルビウム光格子時計」が採択されたと、同研究所が20日、明らかにした。パリで開催された計測単位の国際基準を決める「メートル条約関連会議」で決まった。「国際度量衡委員会」で正式決定する。

 同研究所の洪鋒雷科長によると、理論上、宇宙誕生後の137億年間で誤差は1秒以内という。

 1秒の長さは現在、セシウム原子の振動を基に決めているが、より正確な1秒を規定するよう見直しが進んでおり、次世代時計の候補はこれで8種類になった。日本の時計は2種類目。


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