森口氏のiPS特許取り下げ 虚偽問題で、米病院 

 【ワシントン共同】人工多能性幹細胞(iPS細胞)の臨床応用に関して元東京大病院特任研究員の森口尚史氏が虚偽の発表をした問題で、米マサチューセッツ総合病院は19日、森口氏と同病院のレイモンド・チャン医師を共同発明者とするiPS細胞作製技術の特許を米当局に出願、取り下げていたことを明らかにした。

 同病院によると、出願していたのは知的財産部門で、森口氏の虚偽問題を受けて取り下げた。広報担当者は「正式な出願は2011年7月7日で、森口氏が医師や知的財産部門に強く働き掛けたと聞いている。結果的に虚偽の研究に基づくものと判明したため取り下げた」と説明している。


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