歌える喜び、かみしめて 新曲発売の小林幸子 

新潟県の旧山古志村(現長岡市)で稲刈りに参加した小林幸子

 個人事務所の元社長らの解任などをめぐる騒動で新曲が発売できなくなっていた小林幸子が、自身の新レーベルから10月17日の新曲「茨の木」発売にこぎ着けた。

 詞と曲は、小林が「兄ぃ」と慕う歌手さだまさしが書き下ろした。逆境を耐え抜く姿が描かれた詞に「私の現状を心から気にかけていてくれたんだ」と感謝の気持ちでいっぱいになったという。

 さだは「自分の姿を重ねるだけでなく、世の人々のために歌ってほしい」と注文。小林は「その言葉をかみしめながら心を込めて歌いました」

 今年も新潟県中越地震の被災地、旧山古志村(現長岡市)を訪れ、例年通り住民と稲刈りをした。「たかが歌、されど歌。私は歌うことで、人々を元気づけることができる。歌えることの幸せを今、かみしめています」


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