琵琶湖アユの産卵2%に激減 原因不明の異常事態 

 琵琶湖のアユの産卵数が平年の2%程度に激減していることが13日までに、滋賀県水産試験場(彦根市)の調査で判明した。琵琶湖は全国有数のアユの産地として知られるが、漁獲量が大幅に落ち込む事態も予想される。詳しい原因は不明で、県の担当者は「ここまでの産卵不振は異常事態だ」と頭を抱えている。

 試験場は、アユの産卵期に合わせて毎年8月下旬から、琵琶湖に流れ込む11本の河川で調査を始める。今年は10月中旬までに4回実施。調査はまだ残っているが、これまでに確認されたのは約2億粒で、平年値の113億粒を大きく下回っている。約25年前の調査から最低の数値という。


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