大阪中心部に新断層か 過去に繰り返し活動 

大阪中心部にあるとみられる断層

 大阪府中心部の大阪市浪速区などに、これまで知られていなかった断層が存在する可能性があることが文部科学省の研究班の調査で11日、分かった。過去に活動を繰り返した痕跡があり、大きな被害をもたらすことも懸念されるという。

 断層は大阪府中心部にある「上町断層帯」の一部で本体から枝分かれした断層とみられる。JR大阪環状線今宮駅(浪速区)付近を通り、これまでに知られた断層も含む形で計約20キロに上る。研究に参加した地域地盤環境研究所(大阪市)の北田奈緒子主席研究員は「周辺はライフラインや鉄道が集中している。建造物の耐震性について再度検討する必要がある」としている。


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