政府、補正予算見送りの方向 公債法案を優先 

 政府は10日、秋の臨時国会への2012年度補正予算案提出を見送る方向で調整に入った。12年度本予算の執行に不可欠となる公債発行特例法案の成立を優先するべきだとの判断が有力となった。複数の政府関係者が明らかにした。

 政府高官は補正予算に関し「特段これをやらなければいけないというものではない」と強調した。早期の衆院解散・総選挙を迫る自民、公明両党と民主党の間で歩み寄りが見えず、臨時国会召集時期が見通せないことも影響しているとみられる。ただ、経済対策の側面を持つ補正予算を編成しないことは、景気の不安要因になりかねないとの批判も出そうだ。


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