傑出した独創的な発見 利根川進氏 

 1987年にノーベル医学生理学賞を受賞した利根川進・米マサチューセッツ工科大教授の談話 山中先生の受賞は確信していた。iPS細胞の研究は、医学・薬学などの応用分野に多大な可能性を提供しているが、もともと、先生の傑出した独創的な発見から始まっている。社会に役立つ技術の開発には、基礎研究がいかに大切かということを証明していただいた。先生と、わずか2人の若い学生という小チームで行われた大発見に基づいていることを知り、自分のケースにとてもよく似ていたため感慨深いものがある。近年多くの研究が大規模化しているが、おおもとにあるのは個人の創造力あふれる発想だという点でわが意を得たりと思った。


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