石巻市の水没地区で不明者捜索へ 84人犠牲の大川小近く 

8日から行方不明者の本格的な捜索が始まる宮城県石巻市の長面地区=5日午後

 東日本大震災の津波と地盤沈下で大半が水没した宮城県石巻市の長面地区で、市と県警などが8日から行方不明者の本格的な捜索を開始する。県による排水作業が進んだためで、震災から1年半を経ての大規模捜索となる。

 長面地区の近くには児童・教職員84人が犠牲となった大川小もある。

 同地区は市内を流れる北上川の河口付近。津波により146世帯の多くの住宅が流失、住民504人のうち80人が死亡し、23人が行方不明のままだ。

 これまでも捜索は行われていたが、浸水のため本格的な捜索は困難だった。8月に県がポンプを設置し、排水作業をしていた。


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