ウナギ提案の見送り濃厚 ワシントン条約規制で 

 来年3月にバンコクで開かれるワシントン条約締約国会議の議案提出が5日午前(日本時間)、締め切られた。世界的な減少が指摘されるウナギについて、米国が国際取引規制の対象種に加える提案を検討していたが、水産庁には提案されたという情報は入っておらず、今回は見送られたもようだ。

 日本は国産のニホンウナギ以外に、中国などで養殖されたニホンウナギの輸入で国内需要を賄っている。また近年の稚魚(シラスウナギ)の不漁を受け、米国やオーストラリアなどからアメリカウナギなど外来種の輸入も増加。ウナギがワシントン条約の規制対象種に加わると、価格高騰を招く懸念があった。


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