ナチスの彫像、実は隕石 70年後に成分調べ判明 

隕石でできていることが判明した、ナチス・ドイツがチベットから持ち帰った彫像(ドイツの研究チーム提供・共同)

 【ワシントン共同】1930年代末にナチス・ドイツがチベットから持ち帰った彫像を調べてみると、宇宙から落下した珍しい隕石でできていた―。考古学者とナチスが登場する映画「インディ・ジョーンズ」を思わせるような研究結果を、ドイツやオーストリアの研究チームが米学術誌に26日発表した。

 隕石の片面を削り出した彫像は「アイアンマン(鉄の男)」と呼ばれ、高さ24センチ、重さ10・6キロ。仏教の毘沙門天やヒンズー教の神がモデルで、少なくとも千年以上前に作られたとみられる。

 ナチス親衛隊の命を受けた調査隊が38~39年にチベット付近で見つけ、ドイツに持ち帰った。


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