関東大地震、2千年間に5回 堆積物で判明 

三浦半島で採取した地層試料。中央部分に約3千年前の津波で堆積したとみられる砂などの層がある。目盛りは1センチ(千葉崇・筑波大研究員提供)

 関東南部周辺を震源とするマグニチュード(M)8級の巨大地震「関東地震」が約2千~4千年前の2千年間に少なくとも5回起こっていたことを示す津波堆積物を筑波大や東大などのチームが23日までに、神奈川県の三浦半島で発見した。

 津波堆積物は、巨大地震による津波で残ることが多く新しいほど浅い。今回調査した場所では、2千年前より新しい地層はきれいに残っておらず、1923年の関東大震災以外の津波堆積物は見つからなかった。チームはさらに調査範囲を広げて過去2千年の堆積物を探し出す方針だ。

 関東地震はこれまで200~400年周期で起こると考えられていた。


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