岩手で初の脳死判定、移植 頭部外傷の20代男性 

 日本臓器移植ネットワークは23日、岩手医科大病院(盛岡市)に頭部外傷で入院していた20代男性が22日午後8時45分、臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。ネットワークによると、岩手県での脳死判定は初めて。

 男性は意思表示カードに、臓器提供の意思を記していた。1997年の同法施行後、脳死移植は191例目。

 心臓は大阪大病院の20代男性、両方の肺は岡山大病院の50代男性、肝臓は分割して片方を国立成育医療研究センター(東京)の10歳未満の女児、もう片方は熊本大病院の40代男性に移植。このほか膵臓と腎臓もそれぞれ移植。小腸は医学的理由で断念した。


  • LINEで送る