福島・双葉町で放射線量最大 原発敷地外、事故翌日に 

 東京電力福島第1原発事故が起きた昨年3月11日から3月31日までの空間放射線量最大値は、原発から北西に約5・6キロの双葉町上羽鳥で、12日午後3時に毎時1590マイクロシーベルトを記録した。福島県が21日公表した、放射性物質の飛散状況モニタリングポスト観測結果で判明した。

 県によると、原発の敷地外ではこれまでで最も高い。一般の人の年間被ばく線量限度1ミリシーベルト(千マイクロシーベルト)を1時間で超える数値。

 最大値は、1号機の水素爆発前に記録された。県は「爆発の前から放射性物質が漏れ出していたと考えられ、風向きが影響した可能性がある」としている。


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