志賀原発の断層再調査作業を公開 北陸電 

北陸電力志賀原発の敷地内で「S―1断層」の再調査をする作業員=20日午前、石川県志賀町

 北陸電力は20日、国の専門家会議で「典型的な活断層」との指摘を受け、8月に始めた志賀原発1号機(石川県志賀町)の原子炉建屋直下を走る「S―1断層」の再調査作業を報道陣に公開した。

 再調査では、断層の状態を直接確認するため、原子炉建屋脇に深さ約40メートルの穴を垂直に掘った上で、長さ約50メートルの横穴を掘る。またボーリング調査で原発敷地内の南東―北西方向に延びるS―1断層の全長を確かめ、敷地近くの海や陸の断層もあらためて調べる。

 北陸電は1987~88年、S―1断層の掘削調査を実施。安全性に影響はないと結論付け、国の原子炉設置許可を得て1号機を建設した。


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