木造建築物の耐震性確認 震度6強でも倒壊せず 

阪神大震災の揺れを再現した、2階建て木造建築物の耐震実験=19日午後、兵庫県三木市の兵庫耐震工学研究センター

 木造家屋の研究や森林保護に取り組む名古屋市のNPO法人「緑の列島ネットワーク」などは19日、兵庫県三木市の兵庫耐震工学研究センターで、1995年の阪神大震災の揺れを再現し、2階建て木造建築物の耐震実験を行った。

 建物は大きく揺れたが倒壊せず、実験に参加した立命館大の鈴木祥之教授(耐震工学)は「木造建築物の巨大地震に対する安全性が証明された」と話した。

 ネットワークによると、使用したのは金具などで補強せず、建物の基礎となる石に柱を載せて固定しない土壁の木造建築物。同様の建物は寺や戦前までの民家に多く見られるという。


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