被爆者の採取血液一元管理へ 放影研、試料80万点 

 広島、長崎の被爆者の健康を日米共同で調査している放射線影響研究所(広島市、長崎市)は13日、被爆者らの健康診断で採取した血液などの試料80万点以上を一元管理する「生物試料センター(仮称)」を設立する方針を明らかにした。来年度中の発足を目指す。

 記者会見した大久保利晃理事長は「これだけの規模の試料を長期間保存している研究機関は国内で他にない。データベース化も進め、外部からのアクセスも可能にしたい」と述べた。

 放影研によると、試料は主に血液で、一部は尿もある。1958年から2年ごとに実施している被爆者の健康診断と、被爆2世健診で集まった、計約2万9000人分。


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