津波で3警官犠牲の交番解体へ 陸前高田、安全誓いお別れ式 

高田幹部交番に向かい黙とうをささげる警察官=13日午後、岩手県陸前高田市

 東日本大震災の津波で被災、警官3人が犠牲になった岩手県陸前高田市の高田幹部交番で13日、近く始まる解体工事を前にお別れ式が開かれた。県警大船渡署員や遺族ら約60人が破壊された2階建ての交番の前で3人の冥福を祈り、復興途上の町の安全確保を誓った。

 厳しい残暑で日差しがじりじり照り付ける中、天井が剥がれ落ち、外装だけが残った交番の前に遺族らが花を供えた。地震発生時刻の午後2時46分には全員で黙とうをささげた。

 照井光弘大船渡署長は「交番はなくなっても、3人の遺志はなくならない。しっかり思いを継いで被災地の治安維持に努めたい」と話した。


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