奈良・平城宮の正門前に広場 古代の一等地、儀式用か 

 平城宮(奈良市)の正門として、外国使節の送迎などが行われた朱雀門前の敷地が、奈良時代後半には整地された広場だったことが分かり、13日、奈良文化財研究所が発表した。

 敷地は、朱雀門前の一等地「左京三条一坊一坪」。歴史書の続日本紀には朱雀門で男女が歌い合う「歌垣」をしたとの記録があるほか、これまでの調査で、井戸から「右相撲(みぎのすまい)」と書かれた土器も出土。

 同研究所は「儀式や行事に使うための空間として活用された可能性があり、神事の相撲も行われたかもしれない」とし、朱雀大路を挟んだ反対側の敷地も広場だった可能性が高いとみている。


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