「規制委、政治から独立不十分」 委員長候補の田中氏 

福島県の内堀雅雄副知事(左)と面会する田中俊一・前原子力委員会委員長代理=13日午前、福島県庁

 原子力の安全規制を一元的に担う「原子力規制委員会」委員長候補の田中俊一・前原子力委員会委員長代理は13日、福島県庁で取材に応じ、国会の同意を得ず、例外的に首相権限で委員長に任命されることについて「大変皮肉だが、政治からの独立がまだ十分でないと感じている」と述べた。

 規制委は東京電力福島第1原発事故を踏まえ、独立性を重視した仕組みで19日に発足するが、民主党内からの造反を恐れた野田佳彦首相が通常国会での同意手続きを避けたことに、田中氏が不満を漏らした形となった。

 規制の現状は「国際的に見ても遅れていた。できるだけ速やかに厳しい規制にする」と述べた。


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