火星にドライアイスの雪 地球と環境に違い 

無人探査機「マーズ・リコネサンス・オービター」がとらえた火星の南極。中央の白い部分が地上に落ちるほど大きく成長したCO2の雪の粒(NASA提供)

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は11日、火星の南極に二酸化炭素(CO2)が凍ってできたドライアイスの雪が降っていることを、無人探査機「マーズ・リコネサンス・オービター」による上空からの観測で確かめたと発表した。

 火星の南極がドライアイスで覆われているのは知られていたが、上空から降ってくるのか、大気中のCO2が地上で凍るのかは不明だった。

 砂漠のような地形を持ち地球と似たところもある火星だが、NASAは「環境には大きな違いがありそうだ」としている。

 探査機は2006~07年、火星を周回しながら、冬を迎えた南極を観測した。


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